「重いから、どいて」 呆けていたあたしに、駿さんは言う。 抱きしめられたままだった。 「あっ、はい....」 駿さんは、スッと立ち上がり、あたしを見下ろす。 背、高い...。 あたし(158㎝)より、何㎝も高い。 「俺は3年の、矢島海斗。 で、この愛想悪いのが黒崎駿。 君...、1年生?」 「えと、あたしは1年の原田瑞希です」 「瑞希ちゃんかぁ、可愛いね♪」 矢島先輩が可愛いと言うから、顔がまた火照る。 矢島先輩、可愛いって言わないでくださいよぉ....。 言われ慣れてないから。