ルキがそっぽを向く。 「もう知らねぇっ」 その顔が真っ赤なのは怒ってるから? それとも…。 「ごめんね…?」 ルキの背中に抱きついて謝ると、気持ちがすっと楽になった。 彼の体温はいつだって私を安心させてくれる。 「本当だよ、ルカはいつでも一人で暴走するんだ」 「うん、ごめん」 「浮気とか言われて悲しかったんだからな」 「ごめんね」 「…ルカには、俺がいないとダメだろ」 「うん」 間髪入れずに頷くと、ルキが耳まで真っ赤になった。 自分で言ったくせに。