孤高の天使



『とにかく俺は神の座には興味がない』


ラファエルはスッと立ち上がり、歩き出す。





『ラファエル、話は終わっていませんよ』

『大天使を選ぶのは貴方でしょう。俺は関係ない』


尤もなことを並べてラファエルは振り返りもせずに神殿を出ていく。

バタンと扉が閉まり、静かになった神殿に神の深い溜息が木霊する。





『イヴ、貴方も席を外しても良いですよ』

『でも…』


ラファエルが出て行った扉を見てうずうずとしていたイヴは驚いたように神の方を向き、罰の悪そうに視線を逸らした。




『重要な話は終わりました。後はまた明日にしましょう』

『ありがとうございます』


イヴはパァっと表情を明るくして椅子から立ち上った。

そして深々と頭を下げてから神殿を出て行った。






バタン…―――――

イヴが出て行った後、扉が閉まり、神殿に再び静寂が訪れた。