『私たちが今すべきことは大天使を選ぶこと』
神は椅子に座る大天使を各々見ながら言い聞かせるように言う。
すると今まで黙っていたミカエルが突然口を開く。
『もう一人の大天使を選んだとしても、次の神になるのはラファエルではないのですか?』
まるで責める様にそう言ったミカエルは神に対して敬意を払うために抑えてはいるものの苛々としているようにも見える。
ミカエルがそう思ったのも無理ない。
それほどにラファエルの存在は圧倒的で他者を凌駕する力を持っていた。
それはあの六枚羽が物語っている。
しかし―――――
『俺は神などごめんだ。神室にこもってただいたずらに時間を過ごすだけなら俺は神などにはなりたくない』
話の槍玉に挙げられたラファエルは神の座になどまるで興味がないかのように呟いた。
ミカエルはカッと目を見開き、青筋を立てながら必死に怒りを抑えている様子で口を開く。
『ラファエル!貴様ッ……』
『ミカエルやめなさい。今は内々でもめている時ではありません』
椅子から立ち上って今にもラファエルにとびかかりそうなミカエルを止める神。
ミカエルは拳をグッと握り、ドカッとやや乱暴に椅子に座った。

