その日の帰り道。

わたしは由奈と吹奏楽部な仲間と一緒に
夕暮れで赤く染まりかけの道をゆっくり歩いていた。




「ねぇ、あきー、まだ純くんのこと好きなんでしょ??」

「そう……だけど??」


「きゃぁーっ明日でラストじゃんっ」


「あきぃ~もう一回こくっちゃいなよ~♪」

「いいねぇ~いっちゃえよっ!!」


「そうだよ!!言わないと後悔するよ!!」

由奈がきりだした話題に
みんなが乗る……
いつもの吹奏楽部ノリ。




ふざけてるみたいで
みんなあたしのこと考えてくれていつも背中を押してくれて……


だからみんな大好きだなぁ……

みんなとも明日でさいごかぁ……



そんな少しだけ悲しくて
でもあたたかい気持ちになりながらわたしは言ったんだ。




「うん、がんばるっ!!」って。