部室につくとすぐ
「ちょっとまっててね♪」
といって由奈は部室を出ていった。


………??
なにしにいくんだろ??

多少の疑問を抱きながらも
私は自分の楽器を片手に
後輩と喋りながら
由奈を待っていた。

「もうすぐ推薦入試なんだよー
無理だよー…助けてっ」

「先輩なら大丈夫ですよぉ」
なんていってなずなが
私のノートに
頑張ってくださいって言っているうさぎの絵を書いてくれたり。


…やっぱり吹奏楽部は楽しいな。
後輩たちと話して笑いながらそんなことをおもっていると、

ふと、

「ちゃんとしなよ!!」

「え、でも俺は………」

廊下から由奈と純くんの
声が聞こえてきた。


…よく聞こえないけど、
これは純くんの声だよ、絶対。

由奈となに話してるんだろう…


それが聞こえてから
私は廊下が気になって仕方なかった。