奈菜と純くんをうらやめば うらやむほど 私は純くんに話しかけられなくなった。 近づけなくなった。 ―…だってこんなに重たい感情を知られたら あなたはきっとあたしを嫌うでしょ?? 純くんに嫌われるのは一番辛いから、 だから私は純くんに近づけなくなった。 実際には変わらない私と純くんの30㎝がもっともっと遠く感じて こんな自分がいやになって―… だから私は“あること”を決意したんだ。 今日、あの告白の返事を聞こうって。