――……速水side *。+†*



「…あ?」



目が覚めたが
俺は…どんな状態なんだ?


見た事のある天井があるって事は『自分の家』ってのはわかる。



あー…眠い。
寝不足からか体はダルい。




左腕を額に当て
目を閉じジッとしていると
『カチカチ』と腕時計の音が耳に入り、ゆっくりと目を開け時間を確認。



「やべッ、仕事ッッ」



時間を見るなり
一瞬で眠気で覚め
ガバッと体を起こす。

…が、寝不足の体でいきなり起きたからか、クラッと目眩がした。



最悪だ…。



左手で目頭を押さえ
『はぁ〜…』と大きく溜め息を吐く。



そういえば…
今日は仕事オフだったんだ…。


助かった…。


最近休みなんてなかったから
すっかり忘れてた。





目眩が落ち着いた所で
テーブル側に向きを変えると
目に飛び込んできたのは
数々の料理。


いつ作ったのか
料理には綺麗にラップがかけてある。


咲桜ちゃんが作ったのか?

なんて家庭的な娘なんだろ。
(オッサン発言だな)



「あ、起きました?」



1人マジマジと料理を見ていた所に、水色のエプロンをつけた咲桜ちゃんが、手にサラダを持ちながら歩いてきた。