次の日の放課後。 五十嵐先輩に相談に乗ってもらいに行く途中。 瑠美が、奇声を発した。 「うぎゃーーーーー!!んんんっ!!ちょっとぉぉぉ!!あれ!!」 廊下の窓に顔くっつけて、真っ赤な顔して興奮してる。 「どしたんよ、一体」 「萌美、落ち着きや!!あれ、落ち着いて見てみ」 「ん~?何よ」 瑠美が指差す向かいの校舎の廊下をじっと見つめる。 ん? んんんん? え? 「うっそーーー!!」 そこには、ここにおるはずのない人間が。 この高校の校舎には絶対におるはずのない人。