「内緒にしてくださいね。でも、女子サッカーのコーチを引き受けたのは関係ありませんから。純粋にサッカーを教えたいって気持ちなんで」 胸を張ってそう行った黒岩に、緑川が言う。 「それはわかってますよ。ふふふふふふふ」 謎の微笑み~!! そうや。 緑川はドSやったんや。 「小阪、これからはよ~く俺の言うことを聞くんやで」 私の肩を叩いた緑川は、次に黒岩の肩を叩いた。 「しばらく俺がトレーニングしときますんで、あとはごゆっくり」 ニヤついたミドリムシは、去って行った。