「黒岩は、そんなこと絶対にしーひんから。信じてよ」 高校生の顔をしたお母さんに訴える。 お母さんは、私の頭をコツンと叩く。 「あほぉ~!!男はみんな最初はええ顔すんねん!あんたもだまされるわ」 「今度、連れてくるから!信じてや」 勝手に、連れてくるとか言うてもーた。 まぁ、ええか。 「深入りせんようにしいや。挨拶なんか、連れてこんでええから。できれば、高校生の彼氏作ってほしいなぁ、お母さんは」 真剣な表情でそう言われると、親不孝してる気分になってまうやん。