「昴に紫雲?早くしないと、置いて行かれますよ」

私達は、苓に呼ばれた。
へ?あれ?羅々は…?

「もうアラタんーっ!!虫多い〜ヤダーッ!!」

…も、もうラブり中かオイ。
さっき優しく背中をポンポンしてくれたのは、幻覚ですか…?

そして貴女、虫とか平気で踏み潰しちゃう派でしょうが。

「オっ俺が採るからっ!!任せろ!!」

…めっちゃ苦手なの見え見えだけど。
声裏返ってるし(笑)

私が2人を見て呆れていると、

「…昴、楽しくなると良いね」

紫雲が優しい笑みを浮かべながらそう言った。

「うん!!折角あの北海道旅行メンツが揃ったしね♪」

「…ん。懐かしい…」

ほんの数ヶ月前の話だけど、確かに懐かしいな。