「何ケチ付けてんの〜?す〜ちゃんてば…心が狭いなぁ…」

呆れたように肩を竦める羅々に、どうしようもないムカツきを抑えるのに必死だった。
何なんだよそれは!!
私が悪いのか、え?!

「昴…大丈夫?」

「あ、あぁ紫雲。大丈夫大丈夫♪」

紫雲は何故か私の元に来て、首を傾げながら言葉を掛けてくれた。
優しいっ優し過ぎるよ紫雲!!

「まーそこら辺、騒ぐな〜。えーと、とりあえず自己紹介な?よろしくお願いします」

「は〜い、じゃあ僕から!!」

元気良く、菫が手を挙げた。
すると、

「いや、俺だろ!!」

すかさず珠輝が手を挙げる。
そして、

「え、俺?」

最後に雪梛が手を挙げると、

「「どうぞどうぞ」」

2人は腰を90度に曲げ、自己紹介の順番を譲った。

何処かで…見た気がするなぁ…