私は自分を苦笑しながら体育館に入る。

今日はバスケらしく、下手な私は意地でグループには入らずに、審判。

―――ルール知らないけど(笑)

点数をカウントする事は出来るから、何とかなる。

3チームに別れ、3点決めたら交代という簡単なルールで安心。

私はコートの真ん中で見てると、体育館のドアが開いた。

教頭とこの高校のとは違う制服の女の子。

教頭に手招きされ、私が近付くと、女の子は頭を下げた。



「明日、正式に転校される山崎來未ーヤマザキクミーさん。君と同じクラスだから、見学させてやって欲しい」



私が頷くと、教頭は「よろしく」と去って行く。