―――――――― ―――――― ―――― 高嶺家に鳴り響くチャイムの音。 「はいはーい! おはよっ、ちぃ君」 「おはようございます」 「ちいこよね? ちょっと待ってて、 ちぃーーこっ!! ちぃ君来てるわよ!!」 階段から呼ぶ声の声量は凄まじい。 ドドドドドドド 「はぁはぁ。 千鳥来るの早い!」 「……ごめん」 早く会いたかったからとかは言わない。 「こーら、迎えに来てもらってそれはないでしょっ!」