私を抑えつけていた手がはずされ、変わりに自分のお腹をかかえ、笑う礼二。 『何?なんでいるの?!』 『なんでって、明日帰ってくる予定を早くお前に会いたくて、今日帰ってきてそのまま来たんだよ!』 リビングの床には、礼二の荷物が入ったボストンバッグとお土産らしい紙袋。 『も〜〜っっ!!驚かさないでよっ!心臓止まるかと思ったじゃない!』 私は、その場にへたり込み下から礼二を睨みながら、怒る。