あぁ………なんで?


遅かった……。


私の目の前には、ヤツが立ちはだかっていた。


私は、立つ足がガタガタと震え、絶望にうちひしがれた。


その場に崩れ落ち、頭の中が真っ白になった。



『よかったよ、藍田くんに先に様子見て貰えて。まさかこんな事になってるなんて思いもしなかったけど。』