『リサさん、お願い……!!』


翌日、リサと二人きりになれたのは、夕食の後の事だった。


夜、皆が寝静まってからの方が逃げるには好都合だ……。


また私は必死にリサに語りかけていた。



唐突にリサが立ち上がり、何やら戸棚をゴソゴソ漁りはじめた。


そして私の縛りつけられている椅子の前にしゃがみ込むと



『さようなら』