お願い!リサ!


動いて!!南京錠の鍵を!!


私は、興奮する気持ちを抑えつつ懇願した。





ふいにリサが顔を上げた。


その表情から感情は、読み取れなかったが


『あなた 邪魔……』



はっきりと一言そう言ったんだ。


リサが喋った!!よし!!


私は懲りずに、また逃がして!と何度もお願いした。