その答えと共に、大きな木の後ろからある人物が姿を現した。
「…リンダ!!」
現れたのは、茶髪のウェーブが少し伸びて、ちょっとだけ大人っぽくなったリンダだった。
「また会えるなんて! 」
私がおもむろに抱き着くと、彼女は苦しそうにもがいた。
「急になんだ、離せっ 」
体を離すと、ふぅと小さくため息を着いた。
「ごめん………つい。ダークは、お兄さんは元気にしてるの? 」
ダークの名前を出すと、一瞬チラリとこっちを見て、私に背を向けた。
そのまま向こうへ歩き出した。
「もう行っちゃ…… 」
「ついて来い 」
振り返らずそう言った彼女の後に、私は黙って付いて行った。



