闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》


「なんだ! でもよかった♪ 今日は楽しもうねっ 」


「うん、そうだね 」


確かに、優希がいてちょっと安心。


1人ぼっちは心細いから。


胸を撫で下ろすと、外にいるルキアと目が合った。


ふっと少し笑ったように見えたけど、気のせいかな。


「あれ、あの人…… 」


優希が遠くを見て呟いた。

視線を追うが、特に誰もいない。


「どうかした? 」


「…ううん、なんでもない 」


そう優希は笑ったが、私はなぜか気になって再び視線を戻した。



「それより、もう相手決まった? 」


「相手ってなんの? 」


きょとんと優希を見ると、グラスを手にした。


「えぇ、ダンスする相手だよ。今日最後にダンスするんだよ 」


「ぶっ―― 」