びっくりした……何の音?
ふと後ろを振り返ると、厚めの黒い本が床に落ちていた。
これが落ちた音?
何気なくその本を拾いあげると、表紙を見て心臓がドクンと打たれたように鼓動が高鳴った。
「闇の…プリンス…… 」
どうしてこんなにドキドキしてるのか分からない。
でも、中身が気になって仕方なくて、私は表紙を開いた。
「ヴァンパイア…… 」
中表紙にサブタイトルらしき文字がかかれており、それは“ヴァンパイア”と記されている。
ページをめくると、何やら細かい文章が現れた。
「ヴァンパイアは永遠に生きる闇の死者であり存在者である。
人間界で生活することも出来るが、1度その地を離れるとその記憶はなくなる……
そして再び姿を現す時は…… 」
あれっ?



