闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》


うわ…体が勝手に……


その目力に押され、私はケイトの隣に座った。


「ねぇ…… 」


そう囁きながら腰に手を回し、顔を近付ける。


「ち、近い!/// 」


私は下を向いて、腰に回されている手を掴んだ。


みんながいるとこで、こんなに接近してたら、女子たちに何を言われるか……


「じゃあ、あとで聞くよ。今はこれ食べよう 」


そう笑って手を離すと、コーンスープを口にした。


あれ、以外とあっさりだな。


すぐ離れてくれたし、人も少ないから、周りも気付いてないみたい。


ホッとして、バターロールをパクリと頬張る。


でも、一緒にランチだなんて急にどうしたの?


まさか、記憶が戻ったとか?!


いやいや、変な期待をしちゃダメ。


「何してるの? 早く食べなよ 」


「えっ?! あ、うん…… 」


私は言われるがままに、慌ててモグモグと頬張った。


「じゃあ、行こうか 」


食べ終わるとすぐに、ケイトは私の手を引いて席を立った。