闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》


退屈な授業が終わり、やっとお待ちかねの昼食タイムになった。


4限の体育で、転んで膝とひじを擦りむいた優希に保健室まで付き添うと、私は食堂へ向かった。



すぐ来ると言っていたから、先にランチをもらっておこう。


食堂に入り、カウンターへ直行して定食を選ぶ。


「えーと、A…… 」


「Aランチ2つ 」


私の言葉に重ねるように、隣で声がしてふと顔を見上げる。


あっ……


「水、持ってきて 」


そう言って2人分のトレイを運ぶと、ケイトはいつもの席に腰を下ろした。


ちょっと……まさか一緒に食べるってこと?


もうすぐ優希も来るのに……てか、休んでるのはルキアだけなの?


頭の中でいろいろなことを考えながら、水を渡した。


「座って 」


「え、あの…友達が…… 」


「いいじゃん。ちょっと聞きたいことがあるから 」


そうニヤッとして、私に視線を向けた。