翌日、優希と映画へ行く約束をしていた私は、何を着て行こうか鏡の前で服を合わせていた。


BBBBB


バイブが鳴り、携帯を開くと優希からのメールだった。



『001
from:優希
sub :(No title)
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昨日の夜から熱出ちゃって、今日行けなくなっちゃったm(_ _)m
ごめんね!!    』


ちーん。


両手に持っている服をベッドに置く。


「熱なら仕方ないよね。……大丈夫かな 」


メールの返信をすると、仰向けにベッドへ倒れた。


楽しみにしてた優希との映画。


ここへ越してきてから、この辺りしか歩いたことがなかった。

丘の下は学校しか知らないから、下りるのワクワクしてたんだ。


「また今度行こう」と返事が返ってきた。


うん、まずは病気を治さなきゃね!


その時、下でベルが鳴った。


誰……?