闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》


「ヴァンパイア一族にとって、必要な“何か”だよ 」


“何か”って……


「それが何かは知らないけど、昔じいさんから聞いた事がある 」


「ダークのおじいさんから……? 」




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奴らが人間界に現れたのは、ある物を探しているからだ。


ヴァンパイアたちが求めるものは、『血』と『闇』、そして『力』だ。



生き血を飲み、闇に身を潜め、能力を高める。




魔界では、様々な伝説が残されており、そのうちの1つに400年ほど昔の古くから残されているある言い伝えがある。


、魔界には5人の戦士たる者が暮らしていた。


それぞれには水の力、風の力、火の力、気の力、そして魔の力が与えられていた。


ある時、彼等は争いを起こし、神の怒りに触れ、5人はその力を失ってしまった。


それぞれの力は形を変え、空に散った。


神は5人にこう告げた。


“5つの力が合わさったとき、新たな力が生まれる。


全てを見つけることが出来たなら、その者たちには己が望む幸福が訪れるだろう”



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