「林ー!もーやっぱりここにいたー!」 甲高い声が屋上に響く。 もう高一になるっつーのに。 早く声変わりしろよな。 不意に視界が暗くなり、まだ幼い顔をした葦名(ヨシナ)が俺を覗き込んでいた。 「せっかく学校来てんのに授業でなきゃダメじゃん!」 こんなちびでよくベース弾いてるよなこいつ。