誰だろう? 桔梗は今日友達のところに泊まるって言ってたし。 両親もこんな時間には絶対帰って来ないし。 宅配便か何かかな? そう思い、私ははんこを片手に玄関の戸を開けた。 「はいはーい。ご苦労様でーす………ぅえ!?」 「よ、川口。こんばんは」 そこにいたのは宅配便のドライバーじゃなく、八木橋くんだった。 仕事帰りなのかバッチリスーツ姿で。