青騒-I SAY LOVE-



そう思っていた矢先の出来事、ケイさんは倒れてしまう。
 

私が散々動揺し泣きじゃくった後のことになる。

皆に迷惑をかけてしまったことを謝罪して、古渡さんについてチームメートに教え終わった頃合を見計らったように、刺客が現れたんだ。

それはもうびっくり仰天!
わざわざたむろ場に名も知らない不良達が押しかけてきたんだから!


でも相手が日賀野さん達の刺客っていうのは分かった。

バイク相手にも怯まず、喧嘩できる人達は率先して動き、非力組はなるべく足手纏いにならないよう避難する。


ケイさんは私と弥生ちゃんを逃がすために窓から倉庫裏外へと避難させようとしたんだけど、先回りされ刺客の手が伸びた。

どうにか私達はケイさんの誘導の下、魔の手を逃れたんだけれど、ケイさんは……。


途中までは良かったんだ。

ワタルさんが私達のピンチに気付いて、応戦してくれた。そこまでは良かったんだけれど。


一度はワタルさんに伸された不良が完全に伸された振りをして、私達の隙を窺い、背を向けたケイさんの頭部に向かって木材を振り下ろされた。


「ケイ!」


さすがのワタルさんも大焦りで、その不良を今度こそ伸したんだけれど、ケイさんはその場に崩れてしまった。


「け、ケイさん!」


窓枠に足を掛けて外に飛び出した私は、崩れているケイさんに声を掛ける。これっぽっちも応答がない。

震える手でケイさんを仰向けにして体を揺するんだけど、目を覚ます気配すらない。


呼吸はしているみたいだけど…、血相を変える私の揺する手を止めたのはワタルさんだった。


「頭やられてるんだ」


下手に動かさない方がいい、ワタルさんは油断したと舌を鳴らして眉根を寄せた。
 

「じゃ、じゃあ病院に」

「少し様子を見るべきだ。どっちにしろ、今の状況じゃっ、ほーらまだお出ましだ!」


金網フェンスから上ってくる不良達に、


「お前等はB級ホラー映画に出てくるゾンビか!」


普通そんなところから登場はしないとワタルさんはツッコみを入れ、上りきる前に振り落として対応。