カラオケでストレスを発散した後は、ファミレスでご飯。
二テーブルに分かれてご飯を食べながら談笑をしていたんだけど、ふっとケイさんに誘われて私は彼と外へ出た。
なんで外に誘われたかは分かっていた。
この前の続きを、ケイさんの気持ちを、二人で誤解していた答えを教え合うって分かっていたんだ。
コンビニに行くと仲間達に口実をつけて明るい街の夜道を歩く私達。
最初こそ緊張のあまり、ダンマリの毛虫だったけれど、ケイさんが切り出してくれた。
まずは他愛もない話から、次いで買出しに行った時から私を意識していたこと、ヨウさんのことを好きだと思っていたこと、そして例えヨウさんのことが好きでも想いを告げようと想った経緯から、つらつらと。
信号を渡る直前、彼は通り過ぎるオートバイの騒音に紛れて私に告げた。
「誰を見ていても、俺はココロに好きだって伝えたかったんだ。俺はココロのことが好きなんだ」
って。
それはまるで夢のよう、向けられた告白にも笑顔にも反応ができなかった。
信号を渡った後、私は足を止めてケイさんに告白を返した。
自分の生い立ちから、根暗な性格から、小中時代に苛められていたことから、全部ぜんぶ彼に言った後、私はケイさんに好きだと伝えた。
好きだと返した。
ケイさんが私を好いてくれているように、私も好きなのだと、嘘偽りなく告白した。
告白後はゆっくりした歩調でファミレスへと戻る。
その際、私はケイさんと新たな約束を交わした。
―…強くなるって。
何故なら、ケイさんは自分が荒川の舎弟という肩書きに大きな重みと、私自身の身を案じていたから。
気持ちを伝えられて良かった。
でも日賀野さん達と対峙している今の時期に告白をして良かったのか、私と付き合って良かったのか、と思い悩む姿もチラホラ。



