でも、すぐに蓮さんならすぐにチームに溶け込めると私は確信をしていた。
だって一線引こうとしたら舎兄の浅倉さんが黙ってはいないだろうから。彼はヨウさんに似て、とても仲間思い。
だから、蓮さんの消極的な姿を見ると、
「れーんー。遊びの誘い、もっちろん舎兄にもするんだよなー? けどおっかしいな、おりゃあまだ誘い受けてないんだが。誘ってくれるんだよなー? なー?」
突然目の前に現れた舎兄に蓮さんは仰天。
次いで目を泳がせながら、「勿論」ぎこちなく答を返していた。
後ろめたそうな態度を取る蓮さんに、「まさか誘わないつもりか?」浅倉さんは極上の笑顔で指摘。
瞬間、蓮さんの首を腕で締め上げて生意気だと悪態をついた。
「ちょっ、ぐるっ!」
悲鳴を上げる蓮さんはギブですと浅倉さんに許しを請うけれど、
「誘わないつもりだったろう!」
コノヤロウ、それで許されると思ってるのか、と浅倉さんは笑声を漏らしてぎゅうぎゅう相手の首を締めていた。
解放された蓮さんはゼェゼェと呼吸を整える。
「怪我人なんですから」
遠慮がちに意見する舎弟に、「お前が悪い!」もうひとりの舎弟・桔平さんが背中を飛び蹴り。
まさか怪我人相手にとび蹴りをかますなんて思わなかった私達は唖然だったけれど、向こうにとっては普通のスキンシップみたい。
「イッテー!」
何するんだと声音を張る蓮さんに、桔平さんが当然の報いだろうと腰に手を当てる。
「なんで俺等を差し置いてケイをナンパしてるんだよ! まずは俺等だろ、俺等! こっちはいつナンパしてくれるのかなー? って、待ってったっつーのに、まっさか浮気されるちまうなんて!
おい、ケイ、なんてことしてくれるんだよ。蓮の心を奪っちまいやがって! 俺等の立場ないじゃんかよ!」
「あら、それはごめんなさい。蓮さん、素敵な方だったからついつい。だけどナンパしたのは俺が先だったりするわけですよ。
だって俺、ナンパされて下さいと先日お頼みしたものですから」



