「きっと俺、自分が傷付きたくないから告白って行為を避けてたんだ。
傷付くくらいなら諦めよう、どーせ俺じゃ相手にされないだろうしって…、思っていた。でも今回はちょっと勇気を出してみようと思う。ま、地味くんでもやれます根性を見せてみようかと…な?」
意気揚々と語るケイさんに勇気付けられたのはなんでだろう。
ああそうか、ケイさんは私にとって好意を寄せる以前に憧れの人。
不良さん達と真っ直ぐに駆ける姿が大好きで憧れるんだ。
ケイさんがこんなにも頑張る発言してるなら、私も頑張ってみようかな。
「ふふっ。何だかケイさん、凄く…自分を持ってますね。私と似たタイプなのにケイさんは強いです。私も見習いたいです。
何だかケイさんに勇気付けられた気がしました。気持ち…、私も伝えてみようかなぁ」
「一緒に頑張ってみる? 告白」
「そうですね、頑張れるだけ頑張りたい…ような気がします。私、以前も言ったようにずっと苛められっ子で。
ウジウジ、グズグズばかりしては相手の顔色ばかり窺っていました」
響子さんのおかげで随分改善されたけど、今でも自分の発した発言に一々相手の顔色を窺ってしまう残念な私がいる。
相手に嫌われないか、癪に障らないか、また苛められたりしないか…、オドオドする自分がいる。
根暗で卑屈になってしまう自分がいることに嫌悪したり、意志の弱い自分に落ち込んだり、相手に流されてしまう自分に溜息をついたり。
幾分マシにはなったとは思うけれど、まだまだネガティブな自分がいる。
ヨウさん達に出逢えて、やっと前向きになれる自分を掴めたんだ。
学校では恐れられている不良さん達がこんな私に優しく、そして仲良くしてくれたおかげで今の私がいる。
嗚呼、小中学時代のようにウジウジばかりしたくない。
自分を変える意味で気持ちを伝えてみるのもいいかもしれない。
フラれるって分かっていても、ケイさんなら、変わりなく私と接してくれる。
きっと、そうきっと。
その旨をケイさんに伝えれば、うんっとケイさんは頷いて笑顔を作った。



