はぁああっ、大袈裟に溜息をついたら響子さんに笑われた。
「吐いてみろよ」
スッキリするかもしれないぞ、そう言われて俺は言葉を詰まらせる。
こ、こんなこと相談できるわけないじゃないか…っ、ヨウに嫉妬して、俺自己嫌悪中てへっ、とか言えるわけ。
「そーれとも野郎共に相談の方がいいか? んー?」
「え゛、いやっ…それはちょっと」
こればっかりは野郎共に話せないよな、からかわれちまうのがオチ!
何も言えず尻込みしていた俺だけど、感情の一部を表に曝け出すことにした。
八つ当たりみたいに人に対してムシャクシャした挙句、自分自身に自信がなくなってきたって。
そしたら響子さん、理由を深く追究することもせず、なるほどと相槌。次いでグシャッと頭に手を置いてきた。
……なにこれ、もしかしてよしよし? よしよしされてる系?
唖然の絶句している俺を余所に、ポンポンと頭を撫でてくる響子さんは「特別な感情じゃないから心配すんな」って目尻を下げた。
「んなの、だあれだってある。寧ろ八つ当たりしたことのねぇ奴、ムシャクシャしたことのねぇ奴の方がいないんじゃねえか?
そんな奴がいたら聖人だ聖人。あんたはフッツーの男子高生だから心配すんなって」
「そりゃそうですけど」
「自信がねぇ、か。うちもな、ふとした瞬間に自信がなくなったりするんだよ。此処にいて良いかどうかでさ。
おっとこれはリーダーやチームメートには内緒だぜ」
瞠目する俺はついつい「なんで?」って聞いちまう。
響子さんが此処にいて良いかどうか、そんなの悩む理由もないのに。
そしたら響子さん、「時々な」自分がスッゲェ汚く思えるんだ、果敢なく一笑した。



