青騒-I SAY LOVE-



キヨタさんと共にたむろ場に戻ると、グッドタイミングなのかバッドタイミングなのか、ヨウさんとシズさんの姿があった。


戻ってきたみたい。


どうやらケイさんと接触できたみたいで全員揃ってから報告するつもりだったのか、彼等は私達を待っていた。

急いでリーダーの下に駆け寄ると、ヨウさんは神妙な顔つきで早速報告をしてくれた。


「寝込んでた、ぶっ倒れてたんだ」


と。


予想だにしていなかった返答に瞠目する私達、

「あいつ…高熱出しててさ」

携帯にさえ触れなかったみてぇなんだ…、ヨウさんはポツポツと教えてくれた。
 

「ケイ、ちょっと向こうの奴とゴタゴタして川に落ちちまってたから…、風邪ひいたみたいで。今日までずーっと高熱で寝込んでたって。
実際会ってみたら、めっちゃ具合悪そうだったし。もしかしたら検査入院するかも、だと」

「え゛? ケイさんっ、入院するんっスか?!」
 
 
「高熱が続けばそうなるかも。らしい…、でもあいつ自身は大丈夫っつってたよ。治ったら、チームに顔を出すって。
ケイさ、連絡できなかったことを謝ってた。俺からも舎兄として謝っとくな。んでも、あんまあいつを責めてやらないで欲しい。

あいつ、連絡できねぇくれぇ体調を崩してたんだ。

向こうのダチのことも、こればっかはしょーがないって言ってたよ。
絶交の一件は触れて欲しそうじゃなかったけど、ケイ自身は何があっても俺等のチームで頑張るって言ってたから」
 
 
途端にキヨタさん、「そうっスか」ケイさん、こっちで頑張るんっスね…、安堵の泣き笑い。
 
お友達のことはあれど、こっちのチームにいる意志を確認できたことはキヨタさんにとって大きな安心感に繋がったんだと思う。

「やっぱ俺っちの兄貴っス!」

どんなことがあってもチームを見捨てるような人じゃないっス、とてもとても誇らしげな顔を作っていた。


私も良かった、そう思う一方でケイさんの気持ちが心配だった。


だって彼の出した決断は彼自身、苦渋の上で出した決断であって…、ケイさん、お友達さんのことを完全に吹っ切ったわけじゃない。後ろめたさを残して出した決断だから、きっとまだ思い悩んでいる。

きっと、そう、きっと。