「―――…え? ケイとまったく連絡が取れないの? ヨウ」
「ああ、何度も電話…してんだけどな」
弥生ちゃんの質問に溜息をつくヨウさん。
あくる日、たむろ場に来てみるとケイさんの姿なかった。
その日も追試組に勉強を教える約束を結んでいたんだけど、ケイさんの姿がない。他の皆は全員来ているのに。
ケイさんって待ち合わせ時間の五分前には来る真面目君タイプなのに、今日は10分、15分、30分、1時間経っても現れなかった。
ケイさんの性格上、休むなら休むで連絡をくれると思うんだけどな。
無断欠席なんてしなさそうな人なのに。
心配を抱く私を余所に、「やっぱ今日は無理か」ヨウさんはある程度予測していたと溜息。
曰く、ケイさんは昨日、ヨウさんの前で散々打ちひしがれた姿を見せたらしい。
しかもケイさん、ケンさんと絶交したとか。
それはそれは落ち込んでいたと、ヨウさんは私達に教えてくれた。
昨日の今日だから気持ち的にも外出したくないんだろう、ヨウさんの言葉に私も同意。
そんなにも辛い事があったら勉強どころじゃないもの。
でも、ケイさんならきっと明日にでも顔を出してくれる。
日賀野さんからフルボッコされた時だってそうだったんだ。
きっと、今回もすぐに顔を出してくれる。出してくれる筈。
そう思っていたのに、想いも虚しくケイさんは一日、二日、三日経っても顔どころか連絡すら寄越さなかった。
時間が経過するにつれ、チーム内でケイさん、一体全体どうしたんだろうという声がチラホラ。
例え、落ち込んでいたとしても連絡の一報くらい寄越してもいい筈なのに。
誰もがそんなことを口にし始めた。
あまりケイさんを悪くは言いたくないけれど、連絡すら寄越さないのは彼に非があると思う。
一応、私達と勉強をするという約束を取り付けていたのだから、詫びるなり、来れない理由を添えるなり、何なり、メールや電話をして来てもいいと思うのだけれど。
私自身も勇気を持って彼にメール、そして電話をしてみたけれど応答なし。返答なし。音沙汰なし。
一体全体、本当にどうしてしまったのだろう。ケイさん。



