青騒-I SAY LOVE-



それから数日間、私とケイさんのぎこちない関係が続いた。


会話を試みようとしても弾まず、だからと言って無視するほどの関係でもなく、ぎこちなく会話・挨拶・談笑をして空気を悪くする。

不良の皆さんからは本当に何があったのだと多々心配されたけれど、この遣る瀬無い説明をどうすればいいかも分からず、私とケイさんは何でもないを貫き通した。


その内、私は気付く。


やっぱりケイさんとは良きお友達として今までもこれからも、ずっと仲良くしていこうって。

私の気持ち、ケイさんにはすこぶる邪魔だろうし、私自身もケイさんを困らせたくない。

あんなに気まずい関係を作るなら、これからもお互いに親近感を抱く地味友でいようって。


どうせ弥生ちゃんには敵わないんだ、性格的にも容姿的にも。


無理してぎこちない関係を作るよりも今までどおり、お友達オーラを醸し出してケイさんと仲良くしよう。
 
心でそう決め、とあるファーストフード店に行った時、ケイさんと一緒に不良さん達のまで“ただのお友達です”宣言を開いた。


絶対に好意なんてありえない。お互いに似たり寄ったりの類(たぐい)だから、周りからそう見られがちなのだと疑惑を抱いている不良さん達に断言。


好きなくせに、私はケイさんの気持ちそのものを否定してしまった。
 
  



矢先、ケイさんに事件が降り掛かった。
 




それは日賀野さん達とバッタリ遭遇した時のこと。

向こうのチームの中に、なんとケイさんの中学時代のお友達が紛れていたのだ。

お友達の名前は山田健太さん。通称ケンさん。


ケンさんはケイさんと大の仲良しだったらしく、彼と再会したケイさんは激しく動揺をしていた。

傍で見ていた私の目から見ても、彼は本当に動揺と驚愕。
受け入れ難い現実にショックを隠しきれていない様子だった。

そんな彼になんと声をかけて励ませば良いのか分からず、また数人がケイさんのショックを目の当たりにしていたから、仲間内で心配されていた。


そして間もなく、ケイさんはたむろ場に戻ろうとするチームから離脱。

ヒトリで何処かに行ってしまうのだった。