普段は周りにチームの皆がいる。
他校同士の私達は二人きりで話すという時間が殆ど無いから…、チャンスとまでは思っていなかったけど、神様がくれた時間を精一杯楽しもうとは思っていた。いたんだ。いたんだけれど、まさか、天国から地獄を見るなんて。
ばったり出くわしてしまった魚住さんに、ケイさんと私の仲をあんな風に見られるなんて!
おかげ様で買い物に行く時は和気藹々と話していた私達だったんだけど、帰りはダーンマリもダーンマリでたむろ場に戻る羽目になってしまった。
「ココロ、着いたよ」
「え、あ、はい」
ケイさんの声掛けに私はモソモソと自転車から降りる。
カゴから買い物袋を手に持つと、ケイさんはちょっと待っててと言って倉庫裏へ。
自転車をとめた後、すぐに戻って来て重たい買い物袋を持ってくれた。
気遣いは凄く嬉しかったんだけれど、私達はダンマリ。
緊張した面持ちでお互いに視線を合わせて失笑、トボトボとした足取りで倉庫に入った。
「お、戻って来た。遅かったじゃねえか、ケイ、ココロ。なーにしてたんだ?」
戻って早々ヨウさんにニヤニヤっと意味深な笑みを向けられた。
その意味深な笑み、ヨウさん、もしかして魚住さんと同じように私達の仲を…、その、あの、避妊具を使うような仲だと思っていたり。
ああっ、どうしよう。
そうだとしたらケイさんに申し訳も立たないっ、だってケイさん。弥生ちゃんのことが。
ヨウさんの言葉に私とケイさん、もーっとダンマリになった。
プラス、気まずーい空気が私達の間に飛び交いして、もっともーっとダンマリ。
チラッとケイさんに視線を流せば、ばっちりと視線がかち合って、ついつい揃って溜息。



