青騒-I SAY LOVE-


「私、不良じゃないからこそ分かるんです。ケイさんの苦労。不良じゃないと、結構周りからとやかく言われますよね。
それでもケイさん、屈することないから…、私、ヨウさんにも憧れてますけど、ケイさんにも憧れてるんですよ。私、ケイさんのようにもなりたいです」  
  
 
「え、あ、おう」


ありがとう、照れるケイさんは人差し指で頬を掻いて視線を宙に漂わせていた。


恥ずかしいけれど本音だから、真っ直ぐに伝えるんだ。


想いを寄せる気持ちは伝えられないけれど、この憧れもまた私の気持ち、ケイさんに伝えられる気持ちだから真っ直ぐ告げるんだ。

真っ直ぐに告げられたことで彼は照れていたし、私も照れていたけれど、本音を告げられて私自身は満足感に浸っていた。
 
 
 

数日後、ケイさんは無事に舎弟問題を乗り切ることに成功。今度こそ正式なヨウさんの舎弟として、周囲から認められた。

あのキヨタさんですら認めさせ、ううん、それどころかキヨタさんがケイさんの弟分になったものだから、本当にケイさんは凄いと思う。

でも私、こっそりと「今度は舎兄だなんて!」と頭を抱えるケイさんを目撃しちゃって…、思わず笑っちゃった。勿論ケイさんには内緒だけど。
 

そんなある日、私はケイさんと接触する機会を掴む。
 

それは追試でチームの半分以上が撃沈した日のこと。


私は不良の皆のためにルーズリーフやお菓子を買って来ようと名乗りを上げた。雑用に近い仕事だけど、私にできる精一杯だと思ったから。

そしたらケイさんもついて行くと立候補。ケイさんの自転車の後ろに乗ってお買い物をする、という、まるで夢のような現実が私に降り掛かってきた。
 

正直な話、とてもとても嬉しかった。

二人きりでケイさんと話せるのだから!