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毎日のように穏やかな日々を過ごしていた私達だったけれど(ちょいちょい不良さん達から喧嘩を売られることはあったけれど)、ある日のこと、ヨウさんから公園に呼び出されて私達の生活は一変してしまう。
 
それまで私達は一つのグループとして共に過ごしていたわけなんだけれど、ヨウさんはグループからチームに転換。

一つのチームを結成して対峙している日賀野さん達を迎え撃つ、という行動に出た。


小競り合いはちょくちょくだったんだけれど、本格的な潰し合いが始まったのだとチームを結成することで明らかに。


日賀野さんが率いるグループに、私自身直接は関わりも縁(ゆかり)もないのだけれど、ヨウさん達と仲良くしている以上は対峙を避けられない。


私に出来ることは少ないけれど、チームのために精一杯頑張っていこうと決意を固めた。
 


だけどチーム結成直後、問題が発生。

 

なんとヨウさんの舎弟問題が勃発!


正式な舎弟は謂わずもケイさんなんだけど、それに異議異論を唱えてきた不良さんが現れた。ヨウさんの弟分のモトさんじゃない。

その彼の親友、村井清隆さん。キヨタさんと呼ばれている不良だった。
 

彼はケイさんは舎弟に相応しくないと断言。モトさんを推してきた。


でもモトさんが尻込みしたから、自分が舎弟になると立候補。チーム内は大騒ぎだった。
 

確かに誰が見てもケイさんは地元で名の挙がっているヨウさんとは不釣合い。

傍からみれば舎兄弟というより、寧ろパシリするされる関係。
おまけにケイさんは喧嘩が弱いものだから、キヨタさんが不満不服を唱えたんだ。


親友のキヨタさんからしてみれば、ヨウさんを一点の曇りもなく尊敬しているモトさんを舎弟にするのが当たり前。


親友を差し置いて、他の、しかも弱い地味くんを舎弟にしたなんて我慢がならなかったんだと思う。