微笑ましそうに二人が私の様子を見てくるものだから、頬を赤く染めて、ケイさんの伝言を二人に教えた。
ゲームセンターにいるメンバーに声を掛けて、こっちに来てくれることを。
此処に来たら、念願のメアドを教えてくれてくれることを。
たったそれだけのことなのに、胸が小躍りしそうだった。
シズさんの時と全然気持ちが違う。
シズさんの時は安心で話せるお友達、だったのに…、ケイさんの時は心臓がドキドキもバクバクもする。
「三人目は必要無さそうだな」
響子さんの言葉に私は小さく頷くしかなかった。
三人目に掛けても、きっと答えは一緒。
寧ろ答えを再確認するだけ。
私はケイさんに憧れ、並行して好意を寄せてる。
もう認めるしかない。
こんなにも彼のことで一喜一憂しているんだから。
程なくして、シズさんを筆頭に男子群がファミレスにやって来た。
モトさんとワタルさん以外は全員揃っている。
二人は丁度格闘ゲームをしていて、後からやって来るそうな。
来て早々ヨウさんはボックス席にいる私達に挨拶、「こっちに野郎入るか?」と話題を切り出してきた。
「男は合わせて六人だからさ、空いてる四人掛けボックス席じゃ無理があるんだ。そっちに入れてくんね?」
「いいよ。こっち、まだ余裕あるし二人くらいならいける。てことで、まずはカモーン。ハジメ」
「えー? 僕?」
向こうから不服不満の声が上がったけど、
「こっちは女子バッカ。ハーレムだよー」
弥生ちゃんはおどけ口調で笑い、おいでおいでと手招き。
ヨウさんから、「ご指名だぞ」羨ましいなてめぇ、脇腹を肘で小突かれてハジメさんはムッと眉根を寄せていた。
弄られることを快くは思っていないみたい。
でも観念したのか、ハジメさんが歩み寄って彼女の隣を陣取った。
「いらっしゃーい」
小悪魔のような笑みで彼を迎える弥生ちゃんに、
「いらっしゃいましたー」
仕方が無さそうに笑うハジメさんの姿が。とても微笑ましい光景に私は羨望を抱いた。



