幕末怪異聞録



それを聞いた灰鐘は、嫌そうな表情を浮かべた。


「なんでこんなやつと仲がいいんだよ。」


狼牙の首根っこ掴んでぷらぷらとした。


「なんだ、どう見ても仲良しじゃねぇか。」


振り向くと土方が腕を組んで立っていた。

そして目を見開いた。


「なんでお梅さんがいんだ?
てかなんで俺に見えるんだ?」


「質問を二つ一気にするんじゃねぇよ。」


「あぁ?」


「一つ目は、この狼牙の阿呆な声を聞いて様子を見に来たんだとさ。
二つ目は、おそらく、私の強い霊力に触れて見えるんだろう。間違っても土方に霊力があるわけではないからな?」


「――わあってる。」


少し眉間にしわを寄せ、灰鐘を睨んだ。


あまりの物言いに、少し苛ついたのだろう。


そのことを分かっててほおっておくのは、流石図太いと言うか……