幕末怪異聞録



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「ふんふんふ~ん♪」



鼻歌交じりに廊下を歩く灰鐘。


沖田に勝てたことが専ら嬉しかったのだろう。


「――って狼牙、何遊ばれてるんだよ。」


中庭で小鳥を追いかけ回す狼牙がいた。


「んで?何でお梅もいるんだ?」


見てみれば、部屋から出たくないと言っていた梅がそこにいた。


その顔は楽しそうなものだった。


『このお犬はんが楽しそうに遊んではる声が聞こえてな?
どしたんやろ?って出て来たんよ。』


「なんだ、狼牙のお陰か…。」


「褒めて褒めて~!」


「はいはい。よくやったな。」


微笑んで、ぐりぐりと頭をさする灰鐘。

それを嬉しそうに目を細める狼牙。


それを見た梅は、くすくすと笑った。


『仲がええんやね。』