ダッダッダッダッダッ!!
ダッダッダッダッダッ!!
「はぁ…。」
グッと伸びをして背中を伸ばす灰鐘。
何をしているかと言うと…
「いやはや!
客人の灰鐘殿に廊下の雑巾掛けさせるなぞ、全くトシは何を考えて――」
「私の連れが廊下を汚したんだ。
これくらい当たり前のことさ。
気にするな。近藤さん。」
狼牙が汚した廊下を雑巾掛けしていたのだった。
言葉遣いはともあれ、謙虚な姿勢の灰鐘にいたく感動したのか近藤はガシッと灰鐘の肩を掴んだ。
「なんと謙虚な姿勢だ灰鐘殿!
この近藤勇、いたく感動したぞ!」
「は、はぁ…。」
厳つい顔に少し引くも、近藤の肩を押して離れた。
「近藤さん、その“灰鐘殿”っての止めてくれないか。
時雨で構わないよ。」
そう言いながら雑巾を絞る灰鐘。
「それでは時雨殿と呼ばせてもらう!」
大きな口を開けて笑う近藤に灰鐘はため息をついて少し笑った。
「全く…。
お堅いなー…。」



