「旅の途中で出会ってな。
狼牙ははぐれ狼だったんだ。
小さかったから連れていたら懐かれてしまった。」
困ったと言わんばかりにため息をつく灰鐘の隣にちょこんと座る狼牙。
「まぁ、しばらくここに世話になる。よろしく。」
ペコッと頭を下げる灰鐘を見た土方が口を開いた。
「完全にてめぇを信用した訳ではないが、仕事を依頼したのは俺らだからな。
だが仕方ねぇからな…。
とりあえずお前は男装しろ。
何で今日は女の着物を着てんだよ。」
「昨日、手当してもらった女の子にもらった着物だ。
似合っているだろ?」
「…。
総司、着なくなった物があるだろ?コイツにやれ。」
「はーい。」
少しめんどくさそうに返事をする沖田を見た土方は灰鐘を見た。
「総司に着物もらって着替えてこい。」
「はいはい。」
灰鐘と沖田は土方の部屋を出て行った。



