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チュンチュン……




「何で儂、こんなとこにおるんじゃ?」



この者、灰鐘はあの夜、新選組に捕まり(別に悪いことはしていない)屯所に来ていた。




「お前には聞きたいことがあるからに決まってるからだろ。」



振り返るとあの夜灰鐘と話した男がいた。



「だからっていきなり頭殴ることないじゃろ!」



「話が長くなりそうだったし、寒いし、殴って屯所連れてっちゃえ♪と思ってね!」



「…。
てかそれを何て言うか知ってっるか?
理不尽って言うんじゃよ。」



その横に座る灰鐘を殴った男を睨んだ。



「あっ!

お主らの名は何と申す?」



胡座を組んだ灰鐘は思い出したように口を開いた。