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チュンチュン……
「——総司ー?いい加減起きなさい。」
時雨は土方の言われた通り、沖田の世話をすることにした。
のっそりと起き上がった沖田の目に映ったのは、着物の袖を襷掛けにしている時雨だった。
「あんた病人だからって何時までも寝てたら余計悪くなるんじゃないの?」
「——病人はどちらかといえば寝ておくものでしょ。」
「屁理屈はいいからさっさと起きて!今日天気いいから布団干すの!」
半ば強引に布団を剥ぎ取られた沖田は寒さに身を縮めたが、時雨が何も言わず肩に綿入りの半纏をかけてやった。
「……ありがとう…。」
素直にお礼を言ったが、時雨は「私は総司の世話を頼まれたからねぇ。」と案に礼はいらぬと言った。
時雨が布団を抱えて部屋を出て行ったの見て、沖田は着替えを始めた。
(——こういう朝は久々だな……。)
何時も来るのは新選組の野郎共だったし、原田や永倉が来た時には煩くて落ち着きやしなかった。
着替えを済ませ茶の間に向かうと、来ることが分かっていたかのように時雨が膳を並べていた。
「おっ!丁度いい時間に来たな。さぁ、食べようか。」
ニッコリと笑いながら襷を解いた。
そんな時雨を見て、沖田はポツリと呟いた。
「——姉上みたい……。」



