ーーーザザザアアア……!!
「うわっ…!」
『ひっ……!!』
突然の出来事に、狼牙とコンは部屋の隅で固まってしまった。
そんな二人に目もくれず、時雨はゆっくりと立ち上がり、部屋の中心まで来た。
吹雪と見間違うような紙人形の嵐の真ん中に立ったのだ。
「ーーおかえり。」
そう呟くと飛び回っていた紙人形はピタリと止まり、時雨の前に集まり、白札に戻ってしまったのだ。
その白札を手にし、額へ当てがい、目を瞑った。
暫し微動だにしなかったが、目を開けると満足そうな笑みを浮かべ、「お疲れ様。」と言うと、白札は青い炎に包まれ跡形もなく消えていった。
目の前の出来事にやはり着いて行けない二人は唖然とするばかりであったが、狼牙はハッと我に帰り口を開いた。
「ーーと……突然過ぎるだろう!!全く……。
それで、何か分かったのか?」
怒り半分呆れ半分に声を荒げたが、やはりそんな事よりも結果が気になるところであった狼牙。
ツッコミは程々にして、素直に聞いたのだった。
それに対して、時雨は相変わらず笑みを浮かべたままであった。
「ーー中々面白い情報が手に入ったぞ。」
その笑みは久々に見る、時雨の挑発的な笑みだった。



