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十一月十五日
海外に行く坂本らを見送った時雨は、そのまま京に残っていた。
「時雨!!」
「うわっ…!!来たのかよ…狼牙。」
「当たり前だ!俺を置いて行くなよな!」
今まで登場しなかった狼牙だが、勿論時雨と共に江戸にいた。
朝露神社で一緒に暮らしていたのだ。(と、言うか時子にいいように使われていただけだったりする。)
無論、時雨が京に行くと言った時ついて行くと言ったが時子がそれを許さず、お留守番をしていたのだ。
しかし、脱走に成功した狼牙は時雨を追って京まで来たのだ。
「帰ったら母さんに怒られるぞ?」
「だって俺も遊びたいもん!」
「……本当、お前は成長しないな。」
クスクス笑う時雨を狼牙は少し拗ねた顔をした。
いると鬱陶しいと思うが、いないといないで何か物足りない感じがしていた。
「ーー慣れって怖いな……。」
「ん?何のこと?」
「いや、こっちの話しだ。」
ふっ…と笑い、時雨は再び前を向き京の街を歩き出したのだった。



