「――もしも……。
もしも、私の斬るべき敵が新選組となったらどうする?」
時雨は少し試したのだ。
沖田総司が信用たる人間かどうか……。
(だが、意地悪過ぎた質問だな…。)
「何でもない。忘れてくれ。」
と言い掛けたとき……。
「つまり、時雨が新選組の敵になった場合ってことだよね?
それは間違いなく時雨を斬るよ。責任を持って時雨を斬るから何も心配いらないよ?」
何でもなく、当たり前に答える沖田に時雨は吹き出した。
「ぷっ!はははっ!!
分かった。安心して前向いて歩くよ。間違ってたら総司が殺してくれんだろ?何も心配いらないな……。」
クスクス笑う時雨。
(よかった。時雨が笑顔になった。)
あえて口には出さなかったが、沖田は内心安心していた。
そんな時雨が急に真顔になった。
「え?どうしたの?」
時雨は沖田の言葉も聞かず、外へ出て行った。



