幕末怪異聞録




それを聞いた沖田はぐっと時雨の顔を覗き込んだ。


「言われてみたらそうだよね。今気付いたけど両目少し緑色っぽい。」


「だろー……。って、緑!?」


予想外な言葉に時雨は懐刀を少し出し、覗き込んだ。


(―――緑だ……。よく見れば緑だ…。)


そういえば自分の父の目も緑色だったなーと思い頬をかいた。


「ま、わかんない程度だからいいや!!
それよか何で新選組があの河辺にいたんだ?そして総司は何故留守番?」


先程から気になっていた事を時雨は、まくし立てるように言った。

そんな時雨に苦笑いを向け、沖田は口を開いた。


「実はさ、長州が京に来るって情報が入って会津から長州を迎討つために新選組もお呼ばれしたんだよ。
で、僕は池田屋で倒れたからって屯所待機。まぁ、近藤さんと土方さんが過保護過ぎるんだよね…。」


そう言った沖田の顔は些か不服そうだった。